スウェーデン第二の都市ヨーテボリにそれはあった。
10年前に初めてその街を訪れた時にすでにそこにあった。
そして、いまも、そこにあった。
AcneやNudie Jeans、そしてVelourやOur Legacyなどが集まるこのストリート。
誰が何のために、いったいいつ並べたんだろうか。
洗濯はしてるのかな・・・?
スウェーデン第二の都市ヨーテボリにそれはあった。
10年前に初めてその街を訪れた時にすでにそこにあった。
そして、いまも、そこにあった。
AcneやNudie Jeans、そしてVelourやOur Legacyなどが集まるこのストリート。
誰が何のために、いったいいつ並べたんだろうか。
洗濯はしてるのかな・・・?
これ、何だと思いますか?
夢の地図なんです。
「地図畳むのって面倒くせーなー」という、
この地図の開発者であるイタリア人の発想から生まれました。
分かります、それ。
旅先で風が吹いていたり、雨なんかが降った日にはもう駄目です。
だいたい一日で駄目になって、帰る頃にはゴミ箱行きです。
ところがこの地図、クシャクシャにしてポケットに突っこんでも良いんです。
いやむしろクシャクシャにしてやって欲しいと社長は言っていました。
その方が風合いが良くなるんだそうです。
ん?風合い?
しかも防水なので雨が降ったら頭からかぶれば良いって。
何の話ですか?
だから地図の話です。
そんな地図が有るんですね。
旅先で書きこんだメモや印を付けたカフェなんかも
そのまま残して家に帰ったら壁に飾っても良いんです。
これは地図ではなくて、夢なんだそうです。
いつか行きたい夢の街。
やっと行けた街の夢のような時間。
夢の街をプレゼントする幸せ。
いちおう洗濯機で洗っても良いんだそうです。
へーそうなんですか。
いや、洗わないでしょ!
イタリア人らしく、すべてのものからデザインのインスピレーションを受けるんだそうで、
おもちゃみたいながらくたみたいなものがそこらじゅうに転がってました。
これは何だと思いますか?
自転車用のライトなんです。
「自転車用に良いライト買っても盗まれるでしょ?」
いやイタリアだけじゃないですか?
とにかく、簡単につけられて簡単に取り外せたら
家に持って帰れるでしょう。
ま、たしかに。
本当にそんな簡単なんですか?
うわっ!めっちゃ簡単!!
マグネットでボディに付けるだけ。
一回つけると点灯。
一度離してもう一回つけると点滅。
うわっすごい。
さらにもう一回。
点滅のスピードが変わる。
しかも二個イチになっていて、
前に付けるのは白、後のは赤に点灯するんです。
これ面白い!!!
子どもも気に入ってくれそうで、
習い事の帰りに付けてくれるといいな。
この会社、1950年代から続くフィレンツェの光学品メーカーだったのです。
つまり顕微鏡と望遠鏡を作っていた会社なんですね。
技術開発が盛んだった時代はどんどん性能を上げて、
見えなかったものが見えることで人を幸せにしていたけれど、
もうたいがいのところまで来てしまってから
三代目にバトンタッチ。
いやそうじゃなくて「おれはデザインで人を幸せにする」
と、目で見えるものから心で見るものにシフトしていったわけですね。
それが2002年。
結構な御歳にみえますが、いまからのチャレンジって大変でしょ?
だってこの写真、社長だって・・・。50年以上前の!
いや本人はいたって陽気なイタリア人です。
商品説明する目が輝き過ぎでしょう!
これからまだまだ商品開発するっていうから本当に楽しみです。
この商品を日本に紹介出来るのは8月からになりそうです。
待てませんね!!
フィレンツェの中でも最も古いエリアに有るこんな建物の中で
デザインに生きる陽気なイタリアオヤジが
今日も新商品のデザインを考え中です。
古いエリアだからだろうか。描き放題のよう。
でも・・・昨夜は無かったはず。
まさか一晩で??上手すぎでしょう。
倉庫群の向こうに見えるイーストリバー。
そして摩天楼。
マンハッタンにいると絶対に見られない景色。
ブルックリンの工場群。
昔からのビール醸造所として賑わっていた場所。
いまは古い工場をリノベーションしたクラブも。
でも昔は移民たちの働く工場街だった。
ポーランドからの移民が集まるエリア。
この落ち着き。
昔ながらの縫製工場もまだ現役。
オーナーも代替わりし、これを買い取る若い起業家たちも出現。
メイドインUSAのトレンドとともに古き良きクラフツマンシップが見直されている。
彼らの自信作。
古い映画で使われている有名な場所。
ブルックリン、ダンボ地区。
DUMBO = Down Under the Manhattan Bridge Overpassの略。
橋脚の間に見えているもの、分かりますか?
エンパイアステイトビル!!!
ため息が出るほど素晴らしい撮影スポットだ・・・
まだニューヨークに路面電車が走っていたころの名残り。
除去せずに上からアスファルトを敷いているところがアメリカらしいと思う。
ブルドーザー国家。
Thank you New York City.
アメリカは広すぎて、知らない街がたくさんある。
いや正確にいうと、名前くらいは聞いたことが有っても、
どのあたりのどの州にあるかすらわからない街がたくさんある、
というほうが正しいでしょうか。
シンシナティという街に、こんな男臭い(でもカッコイイ)ショップがあるのです。
3時間くらいは長居できそうです。
そこで売られているこれまた男臭いデニムブランドがありまして、
そのブランドのオーナーもシンシナティに住んでいるらしく、会ってきました。
せっかく来たから、ということで、作りかけのデニムを一本もらえることになったのですが、
この若きデザイナーは裁断から縫製まで全て一人でこなしてしまうという、
若きクラフトマンだったのです。
これはその一本のために最後のリベット打ちとパッチの縫い付けの工程を
見せてもらっているところです。
ところでこのシンシナティ。街のいたるところに壁画があって、
壁画と言うか落書きというか・・・もちろん落書きっぽい落書きもあるんですが、
芸術の域にまで達しているものもたくさんありまして、もう素人目には
町全体が美術館のように見えたのです。
これとかすごくないですか?
門を曲がってわっと目に飛び込んできたときは度肝を抜かれました。
中央下部に人が写っているのですが、デカさをお分かり頂けるでしょうか?
さて冒頭のシンシナティってどこだ?の続きですが、
街のはずれに大きな川が流れていました。オハイオ川というそうです。
そしてそのオハイオ川に古い橋が架かっていまして、これを渡ると向こう側は
ケンタッキー州なんだそうです。歩いて渡ってやろうかと思いましたが
余りのデカさに途中で引き返してしまいました。
そして引き返したこちら側がオハイオ州。
シンシナティはそのオハイオ州の街なのですね。
でも問題はそのケンタッキー州やオハイオ州がどこにあるのか、ということですよね。
私も分からないまま訪れましたが、アメリカの真ん中の上の方・・・でした。
あれほど危険だったロスのダウンタウンが生まれ変わろうとしている・・・
ダウンタウンのど真ん中、ファッションディストリクトを走るブロードウェイ。
もう15年ほど前のこと。ロスに出張した際に現地の駐在員に言われた一言に驚愕しました。
「ロスのダウンタウンでは隣のビルに行くのもタクシーに乗れ」
それが、この写真のようなアメリカ版アールデコのクラシックな建物も味方して、
安全でおしゃれな街に生まれ変わろうとしていました。
たった一つのホテルをきっかけに。
古い劇場をリノベーションしてオープンしたエースホテル。
いまやアメリカのみならずロンドンなどにも進出したもっともオシャレなホテルの一つとして
予約の取れない人気ホテルの代表です。
それがいよいよロスのダウンタウンに進出したのです。
このホテルのまわりにはオシャレピープルが集まり、
浮浪者の横を、余裕のありそうな若者が犬の散歩をしながら
悠然と歩いているというなんともアメリカらしい不思議な光景が広がっています。
ホテル一階のカフェにはわざわざ朝食を食べに来たローカルや
ジョギング途中にふらっと寄るランナーたちで一日中賑やかです。
危険なところにも命がけで朝食を食べにくるということでしょうか?
アメリカ人のフロンティアスピリットを見た気がしました。
きっと1年もすると様変わりしているのだと思います。
一方これまで観光の中心地だったハリウッドはちょっとさびれた感じでした。
これも時代の流れでしょうか。早いですね、アメリカ。
今回ご紹介するのは富山県の国宝瑞龍寺。
入り口からその重厚な存在感に圧倒されながら、撮影スタートとなりました。
手入れされた砂利敷き。
よく見るとちょっと右足入っちゃってます。。。
すみません。。
奥に見える仏殿の屋根はなんと総重量約47トンの鉛の瓦だそうです。
全国でもまれに見る貴重な遺構です。
周囲約300メートルにも及ぶ回廊は奥行きがあり、太陽の光もよく入る吸い込まれる
ような空間でした。
以前一度訪れて、心に残っていたこの場所で撮影できて、また一つ思い出となりました。
ご協力ありがとうございました!!
【高岡山瑞龍寺】
1997年に国宝に指定された、現在富山県唯一の国宝。
◆瑞龍寺沿革
曹洞宗高岡山瑞龍寺は加賀藩二代藩主前田利長公の菩提を弔うため三代藩主利常公によって建立された寺である。
利長公は高岡に築城し、この地で亡くなった。加賀百二十万石を譲られた義弟利常は、深くその恩を感じ、時の名工山上善右衛門嘉広をして七堂伽藍を完備し、広山恕陽禅師をもって開山とされた。
造営は正保年間から、利長公の五十回忌の寛文三年(1663)までの約二十年の歳月を要した。当時、寺域は三万六千坪、周囲に壕をめぐらし、まさに城郭の姿を想わせるものがあった。
国の重要文化財として、指定されている建造物は、総門、山門、仏殿、法堂、明王堂(現僧堂)、回廊であり、江戸初期の禅宗寺院建築として高く評価されている。
もっとも前情報の薄かった街。
今回の出張で最も恐れていた場所。
テネシー州、ナッシュビル。
何となく不良っぽい街のイメージを持っていました。
ラッパーとかたくさんいそうな感じの・・・。
しかしこの街は全米一明るい音楽の都だったのです!
あ、音楽といっても、ウィーンのそれとかではなく、
空港から街に着くと、至る所でこんな感じのストリートライブをやっています。
そこらじゅうからビートやシャウトが聞こえてきますが、
だいたいオッサンです。パッと見は工事現場のオッチャンのような・・・。
失礼ですね。
そしてロックとくれば酒。
というわけで酒飲みの街でもあるんです。
なんと上の写真、みんなでペダルを漕いで進む人力車なんですが、
生ビールの注ぎ口が付いていて、漕ぎながら飲めるんですよ!!
ん?いや、飲みながら漕ぐ??
道路交通法違反にならないんでしょうか。
と、一通り街を眺めて観光客気分を味わったら
さあ、この出張の目的の一つでもあるイベント、
Northern GRADEに潜入です!
このイベントはアメリカ製のものやローカルなプロダクツに特化したもので、
展示会とローカルマーケットの中間的な存在です。
お買いものに来る地元の若者もいれば、海外から来るバイヤーもいるのです。
全米各地で年に何度か開催されるのですが、
毎回変わった場所や建物を選んでいるそうです。
今回ナッシュビルでは古い運送会社の倉庫を使用していました。
どのスタンドも佇まいがカッコ良いです。
チョコレートの自動販売機?
ガチャガチャですね。
これも佇まいが素敵です。
ショーパンがアメリカンです。
これは今まで聞いたことも無かったブランドなんですが、
フィラデルフィアのもので、このアウター1型で勝負しているそうです。
コーティングしているわけでもなく、化学繊維を使用しているわけでもないのですが
コットン100%のコットンベンタイルで作られた撥水コートなのです。
縫製はノースカロライナ。
やはり佇まいがカッコイイです。
あー楽しかった!!
やはりアメリカは奥が深いんですね。
改めてこの国の大きさや豊かさを思い知らされました。
そして再び、街へ。
夕方になるともう店の外にまで人が溢れだしています。
暗くなったらすごいことになっているんでしょうね。
この建物、よく見て下さい。
一階から三階までびっしり人です。
みんな、飲んでます!
うわ~楽しそう!!
相当ハードな出張でしたが、非常に意義のあるものでした。
こんなにたくさんの気付きをくれたアメリカという国に感謝です。
きっとコレ↓↓↓がこの国の豊かさの根底にあるのですね。
さあ、今日も思いっきり働こう!!!
オレゴンよ。さようなら。
こんなに山が近いなんて・・・
後で調べましたが、カスケード山脈のフッド山でしょうか。
富士山級の標高だそうです。
あまりに駆け足で、街にいる間は気付きませんでした。
なにせポートランドの滞在時間、全部で8時間ですから!
さあいよいよコロラド州デンバーです。
アメリカ大陸のど真ん中。
フロンティアスピリッツの聖地、中西部。
本物のアメリカが待っているような気がします。
が、意外と都会です。
空港から大草原の中を走っていると遠くからでも摩天楼が見えました。
デンバーは全米でも人気の都市で、近年どんどん流入人口が増えているそうです。
今回はここデンバーでモノ作りをしているバッグメーカーさんと商談です。
ビル群を離れ、20分ほど歩くとそこには普通のアメリカの日常がありました。
広い道。まばらな人影。大陸の乾いた空気。中西部の強い日差。
こんな感じの道がどこまでも続くようでした。
が、よーく見てみると、道の先に何か見えます!
なんだあの白いのは!?
山ですよ、山!
デカすぎでしょう!
周りの人は気付いているのでしょうか?
まあもちろん住んでいるわけですから普通なんでしょうが。
デッカーーーー!!!
誰かと一緒に驚きたい気分でしたが、
もちろん誰も一緒に驚いてはくれません。
どちらを向いても良く見ると奥には白い山が光っています。
でもすぐ後ろには高層ビル。
ここコロラド州は全体的に標高が高く、
その州都であるデンバーは山に囲まれた場所にあるそうです。
車で1時間くらい走れば4000メートル級の山に入れる大都会って
そんなにないのではないでしょうか?
そんなデンバーを愛する人々が手作りのバッグブランドを手掛けています。
手作業にこだわり、アメリカ産の素材にこだわり、
昔ながらの技術にこだわって作り上げたバッグは独特の風合いがあり、
特にハンドル部分は人と触れる部分なので細心の注意を払っています。
一切ミシンを使わず、ぶっとい革のパーツを手で縫い上げて行きます。
ミシンでは使えないような太い番手の糸を、
さらにワックスに浸してから作業に取り掛かります。
ミシンを使わないから、機械の跡も残しません。
キャンバス部分にはナチュラルなビーワックスでのコーティングを施し
多少の雨ははじいてしまいます。
佇まいに風格があります。
一点一点が、ずっと眺めていたいような美しい作品でした。
ミシンはシンガー社のものが多く、
椅子までシンガー製でした。
モノ作りに対する姿勢、コダワリ。
人との接し方。全てに感銘を受けました。
とても気持ちの良い人々です。
彼らが作ったモノを流通させる我々も、
そうありたいと強く思わされた商談となりました。
一日も早く日本のみなさんにご紹介したいと思います。
普通の道に佇む普通の建物の中で
コダワリと情熱がとても大きなパワーとなり
これから偉大になるであろうブランドを育てていました。
Thank you, DENVER!!!