たまたま見かけた雑誌「クレア」最新号の表紙に 『秘密のパリ』というサブタイトルにインパクトがあって、 ついつい手に取ってしまいまいました。
他人に教えたくないような素敵な場所を紹介して行くという企画みたいです。 ガイドブックに載っているような観光地ではなく、 パリの街がふと見せる素顔を切り取ったような場所がたくさん紹介されていました。
そういう場所って確かにありますよね。 教えたくないけど教えたいという愛憎入り交じるような変な感じの。
サンマルタン運河はパリのやや北、地図でいうとちょっと上の方にあって パリジャンたちが週末に散歩をするお約束コースになっている一帯です。
何十年もじっと静かに立ってます、 という表情をした絵本屋さんがその運河のそばにあるんです。
中はもうぐっちゃぐちゃです。 本棚をひっくり返して、そのまま片付けていない・・・という表現がぴったりでしょうか。 でもワクワク、ゾクゾクしてしまいます。
BGMやラジオすら流れていない静寂。 何十年も溜まってきた、鼻をつく本の匂い。 どうやって字を読むんだ、の薄暗い照明。
この空気が最高です。
そこで見つけたカレンダー。 正面の写真。 入り口のドア左上に飾られているやつ。
12人の画家によるちょっとユーモアのあるパリの水彩画。 1年間ずっと『秘密のパリ』を楽しめそうです。