オレゴンよ。さようなら。
こんなに山が近いなんて・・・
後で調べましたが、カスケード山脈のフッド山でしょうか。
富士山級の標高だそうです。
あまりに駆け足で、街にいる間は気付きませんでした。
なにせポートランドの滞在時間、全部で8時間ですから!
さあいよいよコロラド州デンバーです。
アメリカ大陸のど真ん中。
フロンティアスピリッツの聖地、中西部。
本物のアメリカが待っているような気がします。
が、意外と都会です。
空港から大草原の中を走っていると遠くからでも摩天楼が見えました。
デンバーは全米でも人気の都市で、近年どんどん流入人口が増えているそうです。
今回はここデンバーでモノ作りをしているバッグメーカーさんと商談です。
ビル群を離れ、20分ほど歩くとそこには普通のアメリカの日常がありました。
広い道。まばらな人影。大陸の乾いた空気。中西部の強い日差。
こんな感じの道がどこまでも続くようでした。
が、よーく見てみると、道の先に何か見えます!
なんだあの白いのは!?
山ですよ、山!
デカすぎでしょう!
周りの人は気付いているのでしょうか?
まあもちろん住んでいるわけですから普通なんでしょうが。
デッカーーーー!!!
誰かと一緒に驚きたい気分でしたが、
もちろん誰も一緒に驚いてはくれません。
どちらを向いても良く見ると奥には白い山が光っています。
でもすぐ後ろには高層ビル。
ここコロラド州は全体的に標高が高く、
その州都であるデンバーは山に囲まれた場所にあるそうです。
車で1時間くらい走れば4000メートル級の山に入れる大都会って
そんなにないのではないでしょうか?
そんなデンバーを愛する人々が手作りのバッグブランドを手掛けています。
手作業にこだわり、アメリカ産の素材にこだわり、
昔ながらの技術にこだわって作り上げたバッグは独特の風合いがあり、
手に取っただけで他とは違う満足感を持つ人に与えてくれます。
特
特にハンドル部分は人と触れる部分なので細心の注意を払っています。
一切ミシンを使わず、ぶっとい革のパーツを手で縫い上げて行きます。
ミシンでは使えないような太い番手の糸を、
さらにワックスに浸してから作業に取り掛かります。
ミシンを使わないから、機械の跡も残しません。
キャンバス部分にはナチュラルなビーワックスでのコーティングを施し
多少の雨ははじいてしまいます。
佇まいに風格があります。
一点一点が、ずっと眺めていたいような美しい作品でした。
ミシンはシンガー社のものが多く、
椅子までシンガー製でした。
道具にもこだわる人々で職場にオーラが漂っていました。
モノ作りに対する姿勢、コダワリ。
人との接し方。全てに感銘を受けました。
とても気持ちの良い人々です。
彼らが作ったモノを流通させる我々も、
そうありたいと強く思わされた商談となりました。
一日も早く日本のみなさんにご紹介したいと思います。
普通の道に佇む普通の建物の中で
コダワリと情熱がとても大きなパワーとなり
これから偉大になるであろうブランドを育てていました。
Thank you, DENVER!!!