これ、何だと思いますか?
夢の地図なんです。
「地図畳むのって面倒くせーなー」という、
この地図の開発者であるイタリア人の発想から生まれました。
分かります、それ。
旅先で風が吹いていたり、雨なんかが降った日にはもう駄目です。
だいたい一日で駄目になって、帰る頃にはゴミ箱行きです。
ところがこの地図、クシャクシャにしてポケットに突っこんでも良いんです。
いやむしろクシャクシャにしてやって欲しいと社長は言っていました。
その方が風合いが良くなるんだそうです。
ん?風合い?
しかも防水なので雨が降ったら頭からかぶれば良いって。
何の話ですか?
だから地図の話です。
そんな地図が有るんですね。
旅先で書きこんだメモや印を付けたカフェなんかも
そのまま残して家に帰ったら壁に飾っても良いんです。
これは地図ではなくて、夢なんだそうです。
いつか行きたい夢の街。
やっと行けた街の夢のような時間。
夢の街をプレゼントする幸せ。
いちおう洗濯機で洗っても良いんだそうです。
へーそうなんですか。
いや、洗わないでしょ!
イタリア人らしく、すべてのものからデザインのインスピレーションを受けるんだそうで、
おもちゃみたいながらくたみたいなものがそこらじゅうに転がってました。
これは何だと思いますか?
自転車用のライトなんです。
「自転車用に良いライト買っても盗まれるでしょ?」
いやイタリアだけじゃないですか?
とにかく、簡単につけられて簡単に取り外せたら
家に持って帰れるでしょう。
ま、たしかに。
本当にそんな簡単なんですか?
うわっ!めっちゃ簡単!!
マグネットでボディに付けるだけ。
一回つけると点灯。
一度離してもう一回つけると点滅。
うわっすごい。
さらにもう一回。
点滅のスピードが変わる。
しかも二個イチになっていて、
前に付けるのは白、後のは赤に点灯するんです。
これ面白い!!!
子どもも気に入ってくれそうで、
習い事の帰りに付けてくれるといいな。
この会社、1950年代から続くフィレンツェの光学品メーカーだったのです。
つまり顕微鏡と望遠鏡を作っていた会社なんですね。
技術開発が盛んだった時代はどんどん性能を上げて、
見えなかったものが見えることで人を幸せにしていたけれど、
もうたいがいのところまで来てしまってから
三代目にバトンタッチ。
いやそうじゃなくて「おれはデザインで人を幸せにする」
と、目で見えるものから心で見るものにシフトしていったわけですね。
それが2002年。
結構な御歳にみえますが、いまからのチャレンジって大変でしょ?
だってこの写真、社長だって・・・。50年以上前の!
いや本人はいたって陽気なイタリア人です。
商品説明する目が輝き過ぎでしょう!
これからまだまだ商品開発するっていうから本当に楽しみです。
この商品を日本に紹介出来るのは8月からになりそうです。
待てませんね!!
フィレンツェの中でも最も古いエリアに有るこんな建物の中で
デザインに生きる陽気なイタリアオヤジが
今日も新商品のデザインを考え中です。